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ティーンズの真実は、僕らの物語でもあるんだ今週、紹介するのは『American Teen/アメリカン・ティーン』。インディアナ州のワルシャワという街に住む五人の高校生を追いかけたドキュメンタリー。登場人物はバスケ部のエース・コーリン、音楽と芸術と映画をこよなく愛するハンナ、『ゼルダの伝説』が大好きなオタク・ジェイク、高飛車な女王様のメーガン、イケメンでスポーツマンのミッチの5人。映画は、大学進学を目の前にして人生の岐路に立たされるそれぞれの人間模様を赤裸々に綴っている。 と書くと、すぐにリアリティ番組を連想するけど、そんなの足元にも及ばない。やっぱり脚本がないドキュメンタリーの臨場感は圧倒的なんだ。事実は小説よりも奇なりっていうけど、まさにその通りだったね。ここで展開する「本物の」恋愛、苦悩、嫉妬、自問自答。それらは登場人物の心だけじゃなくて、観客の心まで揺らすんだよ。最初は腕組みして眺めていたけど、最後は思わず涙ぐんじゃった。なんたって監督、この赤裸々で感動的なドキュメンタリーをつくるのに、彼らに10ヶ月間密着して、1000時間もカメラをまわしたんだよね。その執念は5人それぞれのドラマとなって生きていたね。 この映画を見ていて、一番感じたのは17歳が抱えている葛藤に国境はないんだなあ、ということ。ライフスタイルは日本の17歳と全然違うんだけど、心に映っている風景は同じなんだよね。だからこの映画は世界中のティーンエイジャーが共感できると思う。とくにハンナのくだりは良かったね。共和党支持者が大半を占める保守的な土地ワルシャワでは、ほとんどが地元の大学に行って地元の企業に就職して地元で一生をまっとうする。ところがハンナは芸術と音楽と映画が好きで、みんなから「変わり者」と呼ばれている。当然、彼女はタフな生活を強いられる。ハンナはあらゆる局面でギリギリまで追い込まれるんだよね。さて彼女はどういう選択をするのか? この映画の最大の見ものだよね。 ティーンを題材にしたハリウッド映画は毎年何本も公開されるけど、どんな青春映画よりも感情移入できるよ。だって、彼らの物語は紛れもなく僕らの物語だからね。 American Teen/アメリカン・ティーン |
2008.10.02 SKUNK(スカンク) SKUNK(スカンク) Profile |