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サクッと楽しめる映画だよ今週紹介するのはコメディ映画『40歳の童貞男』で大ブレークしたスティーブ・カレル主演のスパイ映画『ゲット・スマート』。とはいえ、007やミッション・インポッシブルを期待すると痛い目に遭う(笑)。何たって、この映画のオリジナルは、全編にくだらないユーモアがいっぱい散りばめられていた60年代の人気テレビシリーズ『それ行けスマート』だからね。 当然のことながら、今回の映画もその精神を引き継いでいる。これでもかというくらいくだらないギャグが連発される。ただ、面白いのはそのすべてが大仰なギャグではないこと。例えば、志村けんのバカ殿のように、これから面白いことをやりますよ、笑ってくださいよというタイプのギャグじゃない。スタイリッシュなスパイ映画が普通に進行している合間に、突然ギャグが降りかかることによって、空気が一変する面白さなんだよね。 一個だけネタバレしちゃうと、ドウェイン・ジョンソン(元レスラーのザ・ロック/この作品には新日本プロレスでも活躍したジャイアント・シンことグレート・カリも重要な役で出演している)演じるマッチョなエージェント23がかっこよく登場してすぐに頭を柱にゴンとぶつけるんだよ。でも、誰も突っ込まないし、自分も突っ込まない。何事もなかったかのように物語は進行する。この抑制の効いた演出がかえって笑いをさそうんだよ。これはちょっと日本人の感性じゃ作れないだろうな。 物語は大統領暗殺を狙う悪の組織の陰謀をスマートが阻止するというもの。スマートは情報解析担当で現場担当ではない。でも自分では現場で十分やれると思い込んでるんだよね。このね、思い込むという行為にちょっと胸を打たれたね。何事もクールな振る舞いが求められる現代で、思い込むという行為は野暮ったい印象があるけど、思い込まないと何も始まらなかったりするからね。スマートはマヌケでノーテンキなんだけど、むしろこの人、正しい生き方をしているんじゃないかって思ったね。 共演はアン・ハサウェイ。『ヒーローズ』でブレークした「ハリウッドで最も有名な日本人俳優」マシ・オカも出てる。サクっと楽しめる映画だよ。 ゲット・スマート |
2008.10.09 SKUNK(スカンク) SKUNK(スカンク) Profile |