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主人公が正体不明という新感覚のドラマでした。斎藤工さん演じるヘミングウェイや野間口徹さん演じるローゼン岸本は独特の雰囲気がありました。動画によって世の中が熱狂していくという、SNSの影響力も感じる内容でした。

ヘミングウェイは全裸で漂着して、女子高生がたまたま発見した。自分の名前もわからないが、ヘミングウェイは落ち着いていた。殺人事件や誘拐事件などを頭に浮かんだことを絵にかいて表現する。一番印象的だったのは、幼稚園児が忽然と消えたことです。ヘミングウェイは、近くにいると言って絵を描いた。そこは、しあわせの鐘の家だった。警察はヘミングウェイを疑うが証拠も実証もない。本当に不思議なドラマでした。

人類愛のある予知能力者のヘミング役の斎藤巧の素朴な演技と、新聞記者の新谷役の清楚な白石麻友との結ばれない愛が感動的でした。
海岸に漂着した斎藤の周辺で、不可解な死が起きて、斎藤が犯人ではないかと視聴者をハラハラさせながら、実は斎藤が予知能力を持つ特殊な遺伝子を持つ救世主だったというミステリアスな展開は、視聴者に息をつかせないドラマです。
最終回に、斎藤がテロリストの銃弾に撃たれて白石の腕の中で、命が果てる姿は、中島美嘉の歌うバックミュージックとのハーモニーが、より一層、胸に響いて泣ける場面です。
そして、斎藤が死んでしまったと思わせておいて、幸せの鐘の家の、屋上の鐘が鳴ると、斎藤が不死身な予言者として、よみがえる演出は、うれしいサプライズでした。

謎めいてよくわからない存在だったヘミングウェイを演じる齋藤工さんがとてもセクシーで見ごたえがありましたが、最後までよくわからない終わり方でとてももやもやしました。結局何が目的で事件を起こしていたのか、ヘミングウェイが何者なのかもわかりませんでした。

毎回ハラハラ、ドキドキするような内容のドラマでした。怖く感じる場面も多かったのですが、刑事役の生瀬さんと戸塚さんの掛け合いがおもしろくホッとする部分があったため最終回まで見ることができました。最終回のラストシーンはどんな意味があるのだろう？続きがありそう、と思いました。続編があれば見たいと思います。