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自分の子供を殺されてしまった松たか子さんが、教師として生徒たちに向き合う姿が印象的でした。そして生徒たちの心の動きと、松たか子さんとの対峙するシーンが見応えある奥の深いストーリーでした。

子どもを殺した生徒と子ども殺された教師・森口との関係性と、教壇で淡々と語っていく森口の復讐心に恐怖を強く感じさせました。犯行を犯した生徒の内一人は精神を病み、もう一人は自分に向けられない母親の愛情を求める手段として受け入れている姿に受け止め方の違いによって見える本質に惹きこまれました。歪んだ愛情の求め方によって学校に爆弾を仕掛けるという恐ろしい犯行を実行しようとする姿は恐怖ながら、それに気づいた森口によってその爆弾を生徒の母親の元へ送ったと伝え生徒の精神を壊してしまう姿に復讐の終わりを感じさせました。しかし、その後静かに涙を流した森口に報われない悲しさを感じさせました。悲劇は悲劇しか作り出せないと感じさせた、衝撃的な作品でした。

私が初めて読んだ小説ですごく印象的だったので映画を見たのですが、映像で見た方が苦しくなって辛くなりました。いじめとかがなくなればいいなとおもいます。

中学生の生徒少年Bが、家で大暴れをする所が、怖そうに見えました。
ヒロイン森口悠子（松たか子）が一人娘に好きなうさぎのキャラクターのグッズを買ってあげる所がいい母親の姿に見えました。

イヤミスの女王・湊かなえ原作の映画化。主人公の女性教師を松たか子が淡々と演じていて、不気味さが際立っていました。内に秘めた怒りの演技がとても印象的で、クライマックスの突然の大声に思わず体がビクッとなりました。

命の重さや正義とは何なのか、考えさせられる作品でした。中学校が舞台でありながら過激な内容ではありますが、多くの方に見てもらいたいと思います。

この作品は中学生の繊細な心の内が印象的です。みんな複雑な思いを抱えているのが、見ていてリアルに感じました。
松たか子さんの凛とした姿がかっこよかったです。